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マッサージ

あらためてマッサージの歴史を振り返る

こんにちは!りす訪問マッサージの佐藤です。今回は日頃私たちが提供をしてます「マッサージ」について、改めて歴史の紐を解き掘り下げてみたいと思います。

私たちが皆様へ提供しているマッサージですが、その歴史を調べると紀元前3000年に遡ります。シンプルでありながら様々な効果をもたらすマッサージ療法を改めて掘り下げてみたいと思います。マッサージとは、人の手や器具を使って体の一部や全体を揉んだり、叩いたり、押したりすることで、筋肉や関節の緊張をほぐして血液やリンパの流れを改善し、痛みや疲労を和らげる療法です。マッサージは古くから世界中の様々な文化で行われてきましたが、その起源や発展には多くの歴史的な背景があります。

マッサージの起源

マッサージの起源は、紀元前3000年頃にインドで発祥したとされるアーユルヴェーダという伝統医学に遡ると言われています。アーユルヴェーダでは、人間は五大元素(空・風・火・水・地)から構成される三つの気質(ヴァータ・ピッタ・カパ)によって体質や性格が決まり、それらのバランスが健康に影響すると考えられていました。マッサージは、気質に合わせたオイルやハーブを用いて体を刺激し、バランスを整える手段の一つでした。アーユルヴェーダのマッサージは、インドだけでなく、仏教の伝播と共に東南アジアや中国にも広まりました。

東洋での歴史

中国では、紀元前2000年頃に「黄帝内経」という医学書が編纂されました。東洋医学の原点となる書物です。「黄帝内経」では、人間は気というエネルギーが経絡というチャネルを通って流れることで生命活動を行っており、気の流れが滞ると病気になると考えられていました。マッサージはこの経絡に沿って体を押したり揉んだりすることで気の流れを促進し、病気を予防したり治療したりする手段の一つでした。「黄帝内経」のマッサージは、中国だけでなく、儒教や道教の影響を受けた日本や朝鮮にも伝わりました。

日本では、奈良時代から平安時代にかけて中国から渡来した医学書や僧侶によってマッサージが紹介されました。日本では、マッサージは按摩(あんま)と呼ばれ、主に盲人が行う職業として発展しました。按摩は、指圧(しあつ)や揉捏(じゅうねつ)などの技法を用いて体を刺激し、血行や神経の働きを改善し、痛みや不調を和らげる方法でした。按摩は、江戸時代から明治時代にかけて盛んに行われましたが、西洋医学の導入や法制度の変化によって衰退しました。

西洋での歴史

西洋では、紀元前500年頃にギリシャでヒポクラテスという医学の祖が活躍しました。ヒポクラテスは、人間は四つの体液(血液・粘液・黒胆汁・黄胆汁)から構成される四つの気質(多血質・粘液質・憂鬱質・胆汁質)によって体質や性格が決まり、それらのバランスが健康に影響すると考えられていました。マッサージは、体液の分泌や循環を促進し、バランスを整える手段の一つでした。ヒポクラテスのマッサージは、ギリシャだけでなく、ローマや中世ヨーロッパにも広まりました。

中世ヨーロッパでは、マッサージは教会の影響を受けて衰退しましたが、ルネサンス期になって再び注目されました。特に、16世紀にフランスでアンブロワーズ・パレという外科医が活躍しました。パレは、戦場で負傷した兵士たちにマッサージを施し、傷の治癒や痛みの緩和に効果があることを発見しました。パレのマッサージは、フランスだけでなく、イギリスやドイツにも伝わりました。

19世紀になると、スウェーデンでペール・ヘンリック・リンという体操教師が活躍しました。リンは、体操とマッサージを組み合わせた運動療法を考案し、筋肉や関節の可動性や柔軟性を高める方法として普及させました。リンの運動療法は、スウェーデンだけでなく、ヨーロッパやアメリカにも広まりました。リンのマッサージは、現代のスウェーデン式マッサージの基礎となりました。

現代のマッサージ

20世紀に入ると、マッサージはさらに多様化しました。特に、第二次世界大戦後には、東洋のマッサージと西洋のマッサージが融合した新しいマッサージが登場しました。例えば、タイ式マッサージは、インドのアーユルヴェーダと中国の経絡理論を組み合わせたもので、体を伸ばしたりねじったりするストレッチングや圧力点への刺激を行います。また、リフレクソロジーは、足裏にある反射区と呼ばれる部分を刺激することで全身の健康を促進するもので、エジプトや中国の古代医学に由来すると言われています。

現代では、マッサージは医療や美容だけでなく、スポーツやリラクゼーションなど様々な目的で行われています。また、科学的な根拠や効果が求められるようになりました。

このように、マッサージは古くから人間の健康や幸福に貢献してきた方法で、今後もさらに進化していくことでしょう。

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