この暑い夏、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?東京では梅雨空はどこへいってしまったのか、というくらい酷暑が続いています。また、九州地方で大雨による災難を受けておられる方々には心よりお見舞い申し上げます。
さて、この季節は気温が上昇し、熱中症などのリスクが高まる時期であります。今回は、暑い日が続く中でご高齢者が健康を維持するためのポイントをお伝えします。しっかりと健康管理を行い、夏を快適に過ごして頂ければ幸いです。
1. 適切な水分摂取
暑い日には水分補給が非常に重要です。こまめに水を飲むことで、体温調節がスムーズになり、熱中症のリスクを軽減できます。高齢者の一日の水分摂取量は、体重1㎏あたりおよそ40mlと言われています。体重が50㎏の方で2ℓが目安となります。食事から摂れる水分は一日に約1リットルなので、食事以外に1~1.5リットルを摂取しましょう。ただし、水分だけでなく塩分やミネラルも同時に摂取することが大切です。特に長時間の外出をする場合には、スポーツドリンクや塩分を含む食品も取り入れてバランスよく水分補給をしましょう。
2. 日焼け対策
ご高齢になられても紫外線による肌へのダメージは夏に特に気になるポイントです。紫外線対策として、帽子や日傘を使ったり、日焼け止めを塗布したりすることが大切です。特に10時から16時の間は紫外線が強くなるので、外出する際には注意が必要です。また、室内でも紫外線対策を怠らないようにしましょう。
3. 食事に気を付ける
暑い時期は食欲が落ちることがあるかもしれませんが、バランスの良い食事を心掛けましょう。野菜や果物を豊富に摂ることでビタミンやミネラルを補給し、免疫力を高めることができます。また、軽食やスイーツに過度に頼るのではなく、栄養バランスを考慮した食事を摂るようにしましょう。
4. 室内の涼しい環境づくり
室内での熱中症予防としてクーラーの使用は推奨されていますので、扇風機のみに頼らず積極的にクーラーを使用しまして、積極的に涼しい環境を作りましょう。と、同時に室内の冷えすぎにも注意が必要です。室内と外の温度差が大きいと体調を崩すリスクが高まるため適度な温度に調整し、エアコンの風が直接当たらないように工夫しましょう。
5. 適度な運動と休息
適度な運動は健康を維持する上で重要ですが、暑い時期には無理な運動は体に負担をかけます。涼しい時間帯や室内での軽い運動を選ぶか、運動後にはしっかりと休息をとるよう心掛けましょう。体調に合わせた適切な運動と十分な睡眠で、健康を保ちましょう。
6. 熱中症対策
暑い日には当然熱中症にかかるリスクが高まります。熱中症の症状は体温が高くなったり、めまいや吐き気が出たりすることがあります。体調が悪くなったり、熱中症の疑いがある場合はすぐに涼しい場所で休むようにし、適切な処置を行いましょう。熱中症を予防するために、エアコンの使用やこまめに水分補給をすることが大切です。
7. ストレス解消
暑い夏は気温だけでなくストレスも蓄積しやすい季節です。ストレスは健康に悪影響を及ぼす要因となりますので、適切なストレス解消が大切です。趣味を楽しむ、自然に触れる、リラックスする時間を持つなど、自分に合った方法でストレスを解消しましょう。
8. 着衣の選び方
暑い夏には涼しく過ごすための適切な着衣も重要です。薄手で通気性の良い素材の服を選び、軽装で過ごすことで体温調節がしやすくなります。また、通院や買い物等で屋外に出かける場合は日差しを遮るUVカット機能のある服を選ぶことも紫外線対策として有効です。
9. 早朝や夕方の外出
暑い日中は外出を避け、早朝や夕方に外出することで暑さを避けることができます。特に散歩、買い物や通院で外出が必要な場合は、できるだけ日中の暑い時間帯を避けるように心掛けましょう。
10. 熱中症対策の心得
最後に、熱中症対策の心得をお伝えします。熱中症の予防には次の3つのポイントが重要です。
- 適切な水分補給を行う:こまめな水分補給を心掛け、塩分やミネラルも摂取しバランスよい飲み物を選びましょう。
- 熱中症の初期症状に注意する:体調が悪くなったりめまいや吐き気が出たりした場合、すぐに涼しい場所で休みましょう。
- 適切な環境づくり:クーラーや扇風機で涼しい環境を作りつつ、室内外の温度差にも注意しましょう。
暑い夏は健康管理が特に重要です。適切な水分補給や紫外線対策、食事のバランス、ストレス解消、適切な運動と休息など、これらのポイントを意識して過ごすことで、熱中症や体調不良を予防し健康的な夏を楽しむことができます。皆さんも素敵な夏をお過ごしください。健康を心掛けて充実した日々を送りましょう。