秋風が心地よい季節となりました。夏の暑さから解放され、外に出るのが気持ちの良い時期ですね。お散歩は、心と体の健康を保つためにとても良い習慣です。しかし、「足が重くてなかなか歩けない」「少し歩くと疲れてしまう」といったお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
実は、そうしたお悩みを解決し、もっと快適にお散歩を楽しむためのカギは、下半身のマッサージとストレッチにあります。今回は、在宅医療マッサージの視点から、お散歩が楽しくなる下半身ケアの効果と、ご自宅でできる簡単な方法をご紹介します。
なぜ、下半身のケアがお散歩に良いの?
歩くことは、足の筋肉や関節をまんべんなく使う全身運動です。特に、ふくらはぎや太ももの筋肉は、体を前に進めるための大切な役割を担っています。しかし、年齢を重ねるとともに筋肉が硬くなり、血行も滞りがちになります。これが、「足が重い」「疲れやすい」と感じる主な原因の一つです。
マッサージとストレッチには、以下のような効果があります。
- 筋肉の柔軟性アップ: 硬くなった筋肉をほぐし、関節の動きをスムーズにします。
- 血行促進: 血行が良くなると、冷えやむくみの改善も期待できます。
- 疲労回復: ケアを行うことで、疲労物質の排出を助け、筋肉の回復を早めます。
ご自宅でできる!簡単セルフケア
ここでは、椅子に座ったままでもできる簡単なマッサージとストレッチ方法をご紹介します。無理のない範囲で、ゆっくりと行ってみてください。
【マッサージ】
- 足の指をほぐす:椅子に座り、片方の足をもう一方のひざの上にのせます。手の指を足の指の間に差し込むようにして持ち、足の指をゆっくりと前後に曲げたり、回したりしてほぐします。
- 足首を回す:足の指を持ったまま、足首をゆっくりと大きく回します。内回しと外回しをそれぞれ5回ずつ行いましょう。足首の動きがスムーズになります。
- ふくらはぎを軽くもむ:ひざを立てて座り、両手でふくらはぎを包み込むように持ちます。足首からひざに向かって、下から上に軽くもみ上げていきます。筋肉のポンプ作用を助け、血行を促します。
【ストレッチ】
- 太ももの裏のストレッチ:椅子に浅く腰掛け、片方の足を前に伸ばします。伸ばした足のつま先をゆっくりと手前に引き、太ももの裏が伸びているのを感じるまで伸ばします。これを数秒キープします。
- 太ももの前のストレッチ:椅子に座ったまま、片方の足の甲を手で持ち、お尻に近づけるように曲げます。太ももの前側が伸びるのを感じたら、数秒キープします。
訪問マッサージで、もっと快適な毎日を
「自分ではなかなか難しい」「あまり体を動かせない」という方もいらっしゃるかと思います。そうした方には、訪問医療マッサージをおすすめします。
専門のスタッフがご自宅に伺い、お一人お一人の体の状態に合わせたマッサージや、関節の動きを良くするための可動域訓練、筋力維持のためのリハビリを組み合わせて行います。これにより、無理なく体の機能維持・改善を目指すことができます。
お散歩が楽しくなると、毎日の生活がもっと生き生きとします。そのお手伝いをさせていただけたら、私たちも大変嬉しく思います。まずはお気軽にお問い合わせください。