この記事でわかること
- 11月のリスク: 気温と湿度の低下により、高齢者はインフルエンザやノロウイルスなどの感染症リスクが高まります。
- 公的機関の推奨: 厚生労働省などが推奨する、自宅でできる具体的な予防策(手洗い、換気、湿度管理)がわかります。
- 在宅での習慣: 感染症に負けない体力と免疫力を維持するために、在宅で無理なく続けるべき日常の運動、栄養、睡眠のヒントがわかります。
急な寒さに負けない!ご自宅で始める11月からの健康対策
秋が深まり、急に寒さが増す11月は、ご高齢の方にとって特に体調を崩しやすい季節です。特に、インフルエンザやノロウイルスをはじめとする感染症の流行期が本格化し始めます。
在宅で療養されている高齢者の方や、その方々を支えるご家族が安心・安全に冬を迎えるためには、国が発信する信頼できる情報を基に、正しい予防法と健康的な生活習慣を実践することが重要です。
この記事では、厚生労働省などの公的機関の情報を参考に、11月から始めるべき感染症対策と、在宅で無理なく続けられる体力維持の日常習慣をご紹介します。ご家族の方も、ぜひ患者様へ伝えるべきポイントとしてご活用ください。
🦠 11月に高齢者が特に警戒すべき主な感染症
気温と湿度が下がる11月以降は、ウイルスが活動しやすくなります。公的機関は、特に以下の感染症への注意を呼びかけています。
1. インフルエンザ・新型コロナウイルス
出典:厚生労働省(高齢者の皆さまへ – 厚生労働省)
インフルエンザは例年12月~3月が流行のピークですが、11月頃から患者が増え始めます。高齢者は重症化しやすく、肺炎などの合併症リスクが高いため、予防接種(かかりつけ医にご相談ください)と、日頃からの予防が必須です。
2. ノロウイルスなどの感染性胃腸炎
出典:国立感染症研究所 関連情報(ノロウイルス感染症 – 厚生労働省)
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、秋から冬にかけて増加します。手や食品を介して経口で感染し、嘔吐や下痢を引き起こします。高齢者の場合、脱水症状や、吐しゃ物による窒息のリスクもあるため、特に手洗いの徹底が求められます。
🏠 自宅でできる感染症予防のための具体的な生活習慣の工夫
ご家族がサポートしながら、公的機関が強く推奨している基本的な対策を徹底しましょう。
🧼 基本の徹底:正しい手洗いと咳エチケット
手洗いは、感染症予防の基本中の基本です。特にトイレの後、食事の前、外出から帰宅した際は、石けんと流水で30秒以上かけて丁寧に洗いましょう。また、咳やくしゃみが出る場合は、マスクの着用や、ティッシュ・袖で口と鼻を覆う**「咳エチケット」**を心がけてください。(出典:厚生労働省)
🌬️ 室内環境の調整:湿度と換気を意識する
ウイルスは乾燥に強く、湿度が低いと空気中に漂いやすくなります。
- 加湿: 理想的な湿度は**50~60%**です。加湿器や濡れタオルなどで乾燥を防ぎましょう。
- 換気: 寒い季節でも、窓を少し開けるなどして定期的に空気の入れ替えを行いましょう。新鮮な空気を取り入れることが、感染リスクの低減に繋がります。(出典:厚生労働省)
🍽️ 免疫力を支える栄養と水分補給
感染症に負けない体を作るには、バランスの取れた食事が欠かせません。
- たんぱく質: 免疫細胞を作る「肉、魚、卵、大豆製品」など、主菜となる食材を毎食欠かさないようにしましょう。
- 水分: 喉や気道の粘膜を乾燥させないためにも、こまめな水分補給が重要です。高齢者はのどの渇きを感じにくいため、ご家族が「お茶を飲みましょう」と声かけをするなどの配慮が大切です。(出典:厚生労働省)
💪 感染症に負けない体を作る!11月に在宅で心がける日常習慣

寒くなり活動量が減ると、体力が低下し、免疫力も下がってしまいます。ご自宅で無理なく継続できる習慣で、体力を維持しましょう。
🧘 暖かい場所でできる!適度な運動とリハビリで体力を維持する
出典:国立長寿医療研究センター(健康長寿を実現する運動)
体力を維持することは、感染症だけでなく、フレイル(虚弱)や転倒の予防にも繋がります。ご自宅の暖かい場所で、無理のない範囲で体を動かしましょう。
- 座ってできる運動: 椅子に座ったまま、足首を回したり、太ももを持ち上げたりする運動を繰り返しましょう。
- 簡単なストレッチ: 腕や肩をゆっくりと伸ばし、関節の柔軟性を保ちましょう。
- リハビリの継続: 医師の指示のもとで実施しているリハビリや、理学療法士のアドバイスを忘れずに実行しましょう。
ご自宅でリハビリ的な運動を継続することが難しい場合は、在宅ケアサービスの一つである私たちにご相談ください。りす訪問マッサージでは専門の施術者がご自宅へ伺い、筋力や関節の柔軟性を保つための施術(初回は無料お試しがございます)や、体力維持の無料アドバイスを行うことができます。
😴 質の高い睡眠と口腔ケアでバリア機能を高める
- 質の高い睡眠: 十分な睡眠は、体の回復と免疫機能の維持に欠かせません。室温を快適に保ち、日中に適度な活動をすることで、夜間の質の高い睡眠をサポートしましょう。
- 口腔ケア: お口の中の細菌は、誤嚥性肺炎の原因となるだけでなく、全身の感染症リスクにも影響します。毎食後の歯磨きや舌の清掃を丁寧に行い、お口の中を清潔に保つことが、粘膜のバリア機能を守ることに繋がります。(出典:厚生労働省)
結び:安心安全な冬を迎えるために

11月は、冬を元気に乗り切るための準備期間です。国が推奨する基本の感染症対策を徹底し、在宅での日常習慣に適度な運動やリハビリを取り入れることで、免疫力と体力を高めていきましょう。
りす訪問マッサージは、皆さまが安心して冬を迎えられるよう、在宅ケアの一環としてサポートさせていただきます。ご自宅での体調管理や、訪問マッサージについてご不安な点があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。